大阪なら借りられる?
2010年7月5日
6月18日に完全施行された改正貸金業法。急にお金を借りれなくなった人がヤミ金に流れる等、(ある程度予想はされていましたが)望ましくない傾向も見られます。
そんな中、大阪府が個人の借入総額を年収の3分の1に制限する総量規制や、上限金利規制を一部緩和する貸金特区の設置を政府に提案する、とのニュースが入ってきました。
構想では
・中小事業者向けの1年内の融資の上限金利を年29.2%に戻す
・借り手の返済能力により、総量規制を超えた無担保融資が可能となる
・借り手は大阪府民でなくてもよい
等となっています。
改正貸金業法については、完全施行まで猶予期間を設けましたが、その間に社会に対する情報の周知徹底がされたとは言えず、目的はともかく、プロセスに問題があったことは間違いがないように思います。
今回の構想がそのまま実現する可能性は低いでしょうが、規制の強化に対する様々な議論のきっかけにはなりそうです。